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造形教室「こどもの木」だより

川崎市麻生区にある造形・絵画・デザイン教室こどもの木。こどもたちの手から創り出される作品や、日々感じたことなどを書き綴っていきます。

ウミウシの世界(金)  

今日もウミウシの写真集を見ることから始めました。

まずは特徴や生体についての本を読み聞かせ。
金曜クラスの子たち、すごい喰いつきです!

特に盛り上がったのが、ウミウシの名前。
結構和名が面白くて、「イチゴジャムウミウシ」とか「コンペイトウウミウシ」、
「パイナップルウミウシ」やら「シロウサギウミウシ」、「ブチウミウシ」とか。
そのまんまじゃん!とツッコミたくなります。
そしてもうこの時点で(描く前から)、みんな自分のウミウシに名前付ける気満々!

最初「私ダメ~、キモい~。」と言ってた女の子も、ページをめくる毎に
「なんかちょっと かわいいかも~!」に変わっていきましたよ。しめしめ。


ということで、世界に一匹だけのオリジナル模様の“自分だけのウミウシの世界”の
制作に取り掛かりました。

同じ導入をしても、水曜クラスと金曜クラスではクラスの雰囲気も異なり、
出来上がる作品も全く異なります。どちらも、とても面白くて素敵です。

それでは、作品のご紹介。
みんなが名づけた名前と一緒にどうぞ。(名前は左側から)
0615Hちゃん0615Tくん
「イチゴカラフルウミウシ・          「ユキカブリシロウミウシ・ヘビエラウミウシ」
  ホシガラクローバーウミウシ」Hちゃん(小3)       Tくん(小4)
0615Yくん0615Meちゃん
「デブッチョウミウシ・ギザギザウミウシ」    「カタツムリウミウシ・イチゴウミウシ」
       Yくん(小2)                  Meちゃん(小2)
0615Sくん

「オウムウミウシ・カイガラノセウミウシ」
       Sくん(小2)

実はウミウシは共食いをします。
図鑑にも共食いの写真が載っていて
導入時にこれまた大盛り上がりでした。
このS君の作品は、オウムウミウシが
カイガラノゼウミウシを食べてるところ。


今回なぜモチーフをウミウシにしたかというと、ウミウシは本当に種類が多く、
一匹一匹全く色カタチが異なります。
ウミウシの絵を描こうと思った時に、大げさに言うと、もうなんでもありな感じです(笑)。

いつも絵を描くのに少し躊躇してしまうある子が ウミウシを描き始めた時、
すぐに「あ~失敗しちゃった。」と言いました。
そうしたら別の子が「失敗なんてないよ~、どんなウミウシだってきっといるよ、
そういうのもいるいる、きっといる。」と声をかけてあげていました。
そうそう、それそれ、それが言いたかったんだ先生も。いいこと言うなぁ!


楽しくのびのびと自分だけの個性が光る制作をしてもらいたい、
そしてそれを楽しむ気持ちを持って欲しいと、このウミウシをモチーフに選びました。
ウミウシなら、失敗もないし何でもありです(笑)。
どの子の作品も素晴らしい「ウミウシの世界」が表現できています。

今後も、いろんな技法で“楽しく”制作していこうと思います。

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category: 制作風景

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